温泉の分類
1.温泉の定義
分類記述成分含量について適応症
療養泉 源泉温度が25℃以上あること。または、溶存物質の総量、硫黄、二酸化炭素、鉄など含有成分に関する特定条件が一つ以上当てはまること。
単純温泉 温泉分析表をの下の方に溶存物質という項目があり、1kgの温泉にどれぐらいの 成分が含まれているかということを表しています。 この数値が1000mg以下であれば全て単純温泉 ということになります。
1000mg以下であっても、少し成分が足りないだけできちんと溶存物質はあります。そのため、泉質をつけようと思えばちゃんとつけられるので、泉質のついた温泉よりマイルドな優しいお湯だと考えればいいと思います。 一般適応症と泉質別適応症が反映されます。※一般適応症とは
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進
その他 溶存物質が1000mg以上、含まれている場合泉質がつきます。
特殊成分から始まり、陽イオン、陰イオンで20%以上含まれている成分を多い順に並べれば 泉質名となります。
一般適応症と泉質別適応症が反映されます。
2.泉質の分類と効能
泉質記述適応症泉質の呼名
単純泉 泉温25℃以上で固形成分、遊離炭酸の含有量が水1kg中1000mg未満のもの。 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態 家族の湯
食塩泉 1kgの泉水中に食塩1500mg以上含むものが強食塩泉、500mgに満たないものは弱食塩泉でなめるとしょっぱいのが特徴。 切り傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
傷の湯
温まりの湯
炭酸水素塩泉 炭酸水素塩(HCO3)を含む化合物を主成分としている。
慢性皮膚病、切り傷、火傷 美肌の湯
清涼の湯
硫酸塩泉 1kgの泉水中に固形成分1g以上を有し陰イオンと硫酸イオンが主成分。
芒硝泉:  陽イオンにナトリウムを含有
石膏泉:  陽イオンにカルシウムを含有
正苦味泉: 陽イオンにマグネシウムを含有
動脈硬化症、切り傷、火傷、慢性皮膚病 脳卒中湯
傷の湯
美肌湯
含鉄泉 1kgの泉水中にフェロイオンまたはフェリイオンを10mg以上含み、含まれる陰イオンによって炭酸鉄泉と緑ばん泉に分けられる。 月経障害、婦人病 婦人の湯
硫黄泉 卵の腐ったような匂いが特徴。一番わかりやすいですね^^;;
【単純硫黄泉】
遊離の炭酸ガスや硫化水素を含まず、1kgの泉水中に固形成分1gに満たないもの。

【単純硫化水素泉】
遊離の硫化水素含有し、炭酸ガスを含む。1kgの泉水中に固形成分1gを満たないもの。
慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病、高血圧症(硫化水素型)、動脈硬化症(硫化水素泉)
生活習慣病の湯
皮膚病の湯
二酸化炭素泉 温泉水1キログラム中に遊離炭酸を1グラム以上を含む温泉や鉱泉。炭酸泉と呼ばれ、入浴すると皮膚に炭酸の泡が付着する。
高血圧症、動脈硬化症、切り傷、やけど 心臓の湯
酸性泉 1kgの泉水中に水素イオン1mg以上を含み酸味が強いため肌に刺激が強い。 慢性皮膚炎 皮膚病の湯
放射能泉 水1L源泉中に含むラドンの量が8.25以上含まれている温泉。 痛風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆のう炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病
痛風の湯
万病の湯
3.四大美人泉質とその特徴
名称温浴作用効果
弱アルカリ性単純泉 古い角質層の新陳代謝を促進 くすみをとる
ツルツル肌
炭酸水素塩泉
(重曹泉)
重曹成分の作用により、皮膚表面の皮脂や汚れを洗浄する。 サッパリ感
硫酸塩泉 肌の組成を促す。 含ナトリウム→しっとり感
含カルシウム→ハリと弾力
硫黄泉 肌に浸透しやすく、毛細血管拡張作用がある。 紫外線カットの効果
シミの予防

※入浴後のケアとして塩化物泉に入浴するか保湿剤を使用しましょう!

4.入浴するにあたっての注意事項

各泉質には「禁忌症」というものがあり、温泉への入浴、温泉の飲用それぞれで下記の症状をお持ちの方は、控えるようにしましょう。

泉質浴用の泉質別禁忌症飲用の泉質別禁忌症
単純温泉 なし なし
塩化物泉 なし 腎臓病、高血圧症、むくみのある症状
炭酸水素塩泉 なし 腎臓病、高血圧症、むくみのある症状
硫酸塩泉 なし 腎臓病、高血圧症、むくみのある症状、下痢の時
二酸化炭素泉 なし 下痢の時
含鉄泉 なし なし
硫黄泉 皮膚・粘膜の過敏な人、光線過敏症な人、硫化水素型は高齢者の皮膚乾燥症 下痢の時
酸性泉 皮膚・粘膜の過敏な人、光線過敏症の人、硫化水素型は高齢者の皮膚乾燥症
放射能線 なし なし
5.三大泉質
名称泉質その他
三大美人泉質 炭酸水素泉、硫酸塩泉、硫黄泉 四大美人泉質では「弱アルカリ性単純泉」が加わる。
三大稀少泉質 二酸化炭素泉、含鉄泉、放射能泉 四大稀少泉質では「酸性泉」が加わる。
三大湯あたり泉質 硫黄泉、酸性泉、放射能泉
三大敏感泉質 二酸化炭素泉、放射能泉、含鉄泉 時間の経過や加温で成分が失われやすい。
6.水素イオン(PH)による分類
名称PH値効果同じPH値の身近な液体
強酸性泉 ph2未満 胃液
酸性泉 ph2~3未満 レモン
弱酸性泉 ph3~6未満 ↑ 殺菌効果あり 日本茶、りんご
中性泉 ph6~7.5未満 水道水
弱アルカリ性泉 ph7.5~8.5未満 ↓ 美肌効果あり 井戸水
アルカリ性泉 ph8.5~10未満 セメント、石鹸水
強アルカリ性泉 ph10以上 アンモニア
7.泉温による分類と浸透圧による分類
名称温度記述特徴
高温泉 42℃以上 低張泉(等張液より浸透圧が低いもの) ふやけやすい
温泉泉 34~42℃未満 等張泉(等張液と浸透圧が同じもの)
低温泉 25~34℃未満 高張泉(等張液より浸透圧が高いもの) 湯あたりしやすい
冷鉱泉 25℃未満